汐留のテレビ局

CO-RE2004-08-20


(つづき)

それはそうと、確かこの番組って4時くらいから始まるような覚えがあったため、それまで辺りを見物することに。と言ってもそんなに広くないので、見てまわるだけなら比較的すぐに終わってしまう。ロビーでは、『ハウルの動く城』に出て来る「ハウル城」の結構デカイ模型が展示されていた(あともうほんの少しだけ色を鮮やかにしても良いのでは?)。ここのは動かないが、東京都現代美術館で開催中の「日本漫画映画の全貌」展に展示されている城の模型は実際に動くらしい。

http://www.mot-art-museum.jp/ex/plan_h16-04.htm

30分くらい前に再びマイスタ前に戻ると、職人さんらしき人がチェーンソーで大きな氷を削って、イルカらしきものを作っていた。ガラス越しにスタジオ内を覗くと、ホンジャマカ石塚英彦の姿が。当たり前だけど、笑っていない――素の真剣な表情だ。またしばらくすると、マイスタ前に大きな直方体の氷が運ばれて来る。恐らくこれが本番用なのだろう。

10分前になると、石塚、藤井、杉上、その他が出て来る。先ほどの大きな氷の横で、石塚、藤井は素の表情のまま不自然なアフロを被る。ちょっと滑稽な光景。直ぐさま本番。すると突如、彼らはカメラに向かってラップ(もどき)をノリノリで歌い出す。一瞬事情が分からずとまどうも、どうやら本編前の番宣(とはちょっと違うかな、何て言うんだろう?)の模様。だから本番は一瞬で終わり、そのため彼らのテンションも一瞬で元に戻る。そのギャップの激しさ――よく言えばメリハリの良さ――に、ちょっとビックリ。

それが終わると、彼らは再びスタジオ内へ。しばらくすると本番が始まった模様。藤井、石塚、杉上の司会陣が左からこの順番に座って番組を進行している様子が、ガラス越しに真正面から見える。もちろん、そこにはたくさんの人垣が。素はあんなにムッツリ・ノッソリ(?)に見えた石塚が、本番では実に表情豊かに動きも軽やかに番組を進行しているのが見える(音声はさすがに聞こえないので)。今まさに、「ホンジャマカ石塚英彦」を演じている。プロのテレビ人の仕事を目の当たりに出来て、ちょっと感動。

さて、そんな彼らの真正面、ガラス越しのマイスタ前には、今度は鈴木君枝アナが登場。年齢的に言って、若作りと言えば若作りなんだろうけど、決して惨め(?)な感じはせず、むしろかなり成功していて、実際に若く見える。さすがだ。職人さんがチェーンソーで氷を切り始め、鈴木アナが中継する。司会陣はどうやら律儀にモニターを見てやり取りしているのだが、でも実際には、前を見ればすぐそこのガラス越しに様子が見えるのだ。聞いていると、生放送中に何か彫像を完成させるらしい。ほんのちょっとの中継が終わると、鈴木アナはまた直ぐさま中に引っ込む。その後もこんなことが数度繰り返されるのだが、その度に、いかにも途中経過をずっと見守っています的なリポートはさすがだと思った。

スタジオ内では、ゲストを迎えてのトークコーナーが始まった模様。メインのセットの直ぐ隣のセットに移動している。このセットはさらにガラスに近い所にある。ゲストはどうやら女性のようだったが、良く顔が見えず、いい加減疲れたこともあって、帰ろうとした。すると、この番組が映し出されている大型スクリーンを発見。と、ゲストは吉岡美穂である模様――引き返す

再びマイスタ前に戻ると、どうやらダーツを始めたようで、よく見えるように。そのコーナーが終わっても、引き続きゲストは出演する模様。氷の彫刻もまだ(鈴木アナ以外)誰も見に来ていないので、たぶん最後にはみんな揃って出て来るものと踏み、しばらく待っていると――果たして、出演者勢揃いでやって来た。石塚、藤井、杉上、鈴木、吉岡、その他の女の子たち(おトメちゃんズ)が、出来上がった氷の彫像を見て一応の感嘆の声を挙げると、番組はお仕舞い。スタッフの「本日のゲストは吉岡美穂さんでしたー!」の声に沸いた拍手の中、当の吉岡だけがまず先にそそくさと中へ。残った出演者たちも素っ気なく続々と帰り出すのだが、唯一石塚だけは、作った職人さんと彫像について少しばかりやり取りをしてから去って行った。さすがだ。

ちなみに僕は、常になるべく氷の彫像の正面が見える所――つまり絶対にカメラの裏側になる所に陣取っていた。こんな所で映り込んでたまるか。どうしてみんなそんなにテレビに映りたがるのだろう? 別に自分が自分としてフィーチャーされているわけでもないのに。それに、この位置だと、出演者たちがカメラに向かっている姿をほぼ正面から見ることが出来るのだ。逆にカメラに映りたがると、出演者たちの背中しか見えないことになる。

生放送終了後、着々と後かたづけがなされるも、氷の彫像だけはそのままそこに放置される。スタッフはおろか、作った当人さえ全く見向きもしない。結果、みんな(実は僕もその1人)に触られ放題触れて、無惨にも溶けて行くばかり・・・。画像は、その放置プレー中の氷の彫像。子供たちの群が退いた一瞬の隙を突いて撮れり。

直ぐ横では、(ニュースプラス1前の)木原さんのお天気リポートが始まるし。

木原さんのリポートはともかく、『汐留スタイル!』出演者陣がスタジオの外に出て来たのに遭遇出来たのは、恐らくたまたまのことだったのだろう。スタジオのすぐ外でこんなことをする企画でもない限り、ガラス越しに覗けるだけだったはず。実にラッキーだった。