初日 in 京都


学会開催は土日。僕自身の発表は土曜日の午前中だったから、金曜日に前乗り。ちょうど台風と行き違うかっこうで、ラッキー。新幹線で昼過ぎに着いたので、午後は丸まる観光に費やすことに。ただ、ホテルのチェックインは3時から。一度市内に出てしまったらその時間に戻って来れる保証はないため、余計な荷物だけ預かっておいてもらうことに。一旦預けてしまえばチェックインは遅くなっても良いとのことで、身軽に、しかも時間を気にせず出歩ける。

今回は発表の準備のためほとんど予定を立てていなかったので、ぶっつけ本番(?)観光。でもとりあえず、折角新選組!放映の年に京都へ来たんだからまず真っ先に行っとかなきゃイケナイ場所があるやろ――ということで、中学校の修学旅行以来十うん年ぶりに来てみたらトンでもないことになっていた京都駅ビルを後に、壬生の旧八木邸へ。さすがの混みよう。芹沢鴨が襲われた部屋で、案内のおじさんによる簡単な講義。おじさんの話しによると、実際に鴨が殺されたのはその隣の部屋だったとのこと。その部屋の中庭側の鴨居に残る刀傷もしっかりと確認。そして壬生寺へ。近藤勇らの墓参り。ついでに一応、西本願寺へも。大改修中である様子。

再び京都駅へ戻ったら、いわゆる「チンチンバス」に乗って、これまた定番の清水寺へ。さすがに外国人観光客が多かった。しかもかなりの多国籍ぶり。あまりの暑さの上に歩き疲れたこともあり、宇治金時のかき氷を食べてクールダウン。帰りに、三年坂、二年坂と、風情のあるはずの坂道街を巡るも、その人通りの多さたるやほとんどメイン・ストリート級。写真(by デジカメ!)は、三年坂中の某所にてのスナップ。敢えてこの写真を選ぶところがニクイ(って何が?)。「維新の道」を通って坂本龍馬中岡慎太郎の墓へ。ここは非常に眺めが良く、綺麗な夕焼け空の下に広がる京都の街並みが見渡せた。

ヘトヘトになって三度京都駅へ舞い戻る。暗くなって来たし何より疲れたため、さすがにもう出歩く気力も失せる。そこでようやく、当の駅ビル自体の中を探検することに。ローマの「スペイン階段」をいくつも重ねたような階段――を昇らず、隣接するエスカレータで頂上へ。ビルとビルとの間に「空中径路」が通っているのが見えたので、どうしてもそこを通りたくなり、二階分ほど降りてからわざわざ通る。と、たまたま京都拉麺小路なるラーメン店街(イベント?)を発見! その内の1つに入る。さすがに「極上あっさりラーメン」を謳うだけあって・・・・・・僕にはあっさりし過ぎだった(かと言って、こってりが好きなわけでもない)。

物足りなかったので、ホテルに帰る途中にコンビニに寄り、おにぎりとお茶を買う。ホテルに着いてから風呂に入り(このユニットバスってヤツがどうも慣れなくて困る・・・)、テレビを見ながら侘びしい「夜食」を食べ、しばらく休んだ後は、明日の準備。発表時間に対して原稿があまりに長過ぎるため、読み上げる際にどの部分をカットするかを最終的に決定する。時間を計ってリハーサルをしながら調整。まだまだ不安だけど、キリがないので諦めてさっさと寝る。

<つづく>