鬼束ちひろの新曲試聴
『トリック』を見逃したため、主題歌を聴き逃したことは昨日書いた。
本日、鬼束ちひろの公式サイトで、「私とワルツを」を試聴。加えて「いい日旅立ち・西へ」も試聴。
http://www.melodystar.com/onitsuka/index.php3
「私とワルツを」の方は、3rdアルバムの『Sugar High』に入っていてもおかしくない曲調だなという印象を持ったのだが*1、いざ、じゃあどの曲に近いかを比べてみようとすると、どれとも違うことに気づいてちょっとビックリ。このバリエーションの付け方は結構絶妙かも。
とにかく試聴版のラスト、「私と ワルツを」の部分にゾクッとする。ピアノの伴奏には、どこか「流星群」を思い起こさせる部分がちらほら。やっぱり、同じシリーズの主題歌としての繋がりを意識したのだろうか? いずれにしても、本編を見逃したことを改めて後悔・・・*2。
もう一つの方の曲は、タイトルから察せられるように、もちろん山口百恵の「いい日旅立ち」のカバー、というよりリメイク*3。JR西日本の「DISCOVER WEST」というキャンペーンのイメージソングとのこと。聴いた印象は、
・・・イイ。
決してオリジナルに喰われていない。でもそれと同時に、オリジナルを喰ってもまたいないのだ。これは、松任谷由美のカバー・コンピレーション・アルバム『Queen's Fellows』収録の「守ってあげたい」を聴いた時にも思ったこと。オリジナルの歌手に対するリスペクトと、その曲を再び自分が歌うことの意味という二つの要素が絶妙に織り混ざっていて、そのバランスが実に心地良い。
「守ってあげたい」は、正直最初は、彼女のイメージに合うとは思わなかった。それが(個人的に)意外にも意外な結果を生んだ。また今回のリメイクに関しても、彼女が山口百恵の曲を歌うなら、真っ先に候補として挙がっておかしくないのは多分、「プレイバック Part2」だろう。かなりの迫力(!?)になることは間違いなかったはず。でも、敢えて(?)そこを外した選曲*4がまたしても意外に良い結果を生むことになった。歌い出しからしばらくは、あまりオリジナルに似ないような歌い方を心掛けようとしている感が多少感じられるのだが、それも次第に気にならなくなって、いつの間にか引き込まれている。
ただ残念なのが、このシングルに限ってなぜかCCCDだということ。「私とワルツを」はこの曲の次に発売されるのだが、どうやらそれはCCCD仕様にはなっていないようだ。
公式サイトでは、少し前までBBSが開放されていた。それが最近、CCCD採用を巡る(ピンキリの)論争があまりにも紛糾し過ぎたせいか、とうとう「一時休止」に追い込まれた。それまでにも色々な騒動が持ち上がったものの、運営側の賢明な判断と懸命な努力とのおかげで休止だけは何とか免れて来ていただけに、非常に残念。ただ、さっきも言ったように、今のところカバー・シングルである「いい日旅立ち・西へ」だけがCCCDなのだ。
・・・どうやらいろいろ大人の事情がありそう。