希望的観測
日本でも、海外で使われている「奇妙でおかしな日本語」を集めて楽しむ企画はいろいろなメディアでも採り上げられていますよね? で、上記サイトは、いわばその英語版です。そこでは、アジア圏、特に日本で見かけた「奇妙でおかしな英語」を"Engrish"と呼んで、その実物の写真をほぼ毎日のようにアップして楽しんでいます。
実際、公共の乗り物や施設なんかの案内版に表示してある英語には、いかにも「辞書を引き引きなんとか英作文しました」的なものが多いような気がしますね。ただ、こちらも「気持ちは良く分かる」し、その文法的にちょっとヘンな英文のニュアンスを直接的に捉えて面白がることまでは出来ないわけです。
で、このEngrishに関して言えば、悔しいことに、どこが「ヘン」なのかがそもそも分からないことが多いんです。ネイティブの人の琴線に触れたものなわけですから、まあ、僕のような英語素人なんかには太刀打ち出来ないのも当然と言えば当然なんですが(でも、一言コメントが付いていても分からなかったりすると、やっぱりなんか悔しい)・・・。
そんな中、たまに分かるヤツがあると嬉しかったりするわけです。で、今日(January 6, 2004)のEngrishは結構笑えました。
お願いペットの糞は、お持ち帰り下さい。
Wish
Please bring a pet's excrement home.
森ビル株式会社
で、これに付いていたコメントが、
"That's wishful thinking..."
――いやあ、これも「気持ちは良く分かる」んだけどなあ・・・。
ただ、"bring"だけだと「持って行く」じゃなくて「持って来る」になっちゃうのがワナなんだよなあ・・・。
「どうか、ペットの排泄物を家に持って来てくれますように」って、そんな都合の良い「希望」されてもなあ・・・。
恐らく森ビル株式会社さんは、むしろこんな「希望的観測」をしているのだろう外国の方たちに対して、「いやいや、ご自分でお持ち帰り下さいな」って英語でお願いしているつもりなんだろうなあ・・・。
っていうか「森ビル」ってあの森ビル――だよなあ・・・。
もしかしてこの張り紙、六本木ヒルズ付近で見つけたりしたのかなあ・・・。
頑張れ、国際都市トーキョー!