エビの話

天ぷらを揚げる。

もちろん(?)、今日も今日とて「コツのいらない天ぷら粉」を使用。

ただ、普段はこれを使っても、なぜか上手く揚がらない。でも、たぶんそれは、ヘタに氷を入れたりあまりかき混ぜなかったり――つまり、いわゆる「コツ」を使おうとしてしまっていたからだと思う。だからこの場合、「コツのいらない」とは、「コツを使えるなら使っても良いけど、使わなくっても別に良い」ということではなく、「コツを使ってはいけない」という意味だったのだ。

――今日は面倒くさかったため特に何も「コツ」を使わなかったら、妙に上手く揚がった。

天ぷらの素材と言ったらエビ。そして、エビを処理する際に(おそらく)特有な作業が、背腸(せわた)取り。この背腸ってヤツがちょっと謎。これって、「腹にもあるけどとりわけ背にもある腸」ってことなのか、それとも、「腹には無くて背にある腸」ってことなのか・・・。でもそう言えば、エビの腹にある腸――「腹腸」(はらわた)*1って見たことないかも。だとすると、エビの背腸ってやっぱり他の生き物の腹腸の正に対応物ってことか。

そう言えば、伏臥上体反らし(いわゆる背筋反らし)のような姿勢を「エビ反り」などと言う。でも実際のエビは、どう見ても腹を内側にする形で背中を丸めている。ということは、つまり、体育座りの方がよっぽどエビ反りだってことに・・・。

でも待てよと。そこである事にふと気づく。

エビは、他の動物が腹の中に持っているもの(腸)を背中に持っている。ということは、エビの背中は「お腹」だとも言える(なんのこっちゃ?)。だとすると、やっぱりエビはお腹を外側にする形で丸まっていることになる。だから、確かにお腹を外側にして丸まる背筋反らしを「エビ反り」と呼ぶことは、決して間違いではなかったのだ!

うーん、「エビ反り」ってそんなにややこしい名称だったんですね。いや、実際のところは知りませんけど。敢えて一切何も調べずに書いてみました。事実は得てして想像より陳腐なものです。

*1:「腸」って一文字で「はらわた」とも読むけど、「背腸」と対比するには特にこう表記する必要があるため。