隅田川花火大会

CO-RE2004-08-01


その日の午後に現れた雲。
積乱雲が山脈状にながーく連なっていて、写真はその一部。どういう大気の流れか、そこにだけ穴がポッカリ。
「夕立後」どころかこの日はひとつの夕立もなかったけど、これも一応「ケータイ、空」
出先からの帰宅途中、某駅で降りて花火大会見物をすることに。
すでにあがっている花火を目印に、そちらの方角へひたすら歩く。
途中で行き当たった某大通りはかなりの範囲に渡って閉鎖されていて、そこには大量の人々が座り込んでいた。
一種異様な光景。
歩行者天国」なら珍しくもないけど、こうなるともう「歩行者」じゃないから・・・何だ?
――ジベタリアン天国」
確かにそこからなら、綺麗な花火を比較的近くに見ることが出来た。
あがると、みんなから一斉に歓声と拍手が湧き起こる。こういうことってなかなか無いだろうから、それはそれで悪く無いのかも。
しかし、強欲な僕はさらに花火の近くを目指して歩き出す。
知らない街にもかかわらず、ただ花火だけを目印に細い裏路地を行く(だって大通りは人で溢れていて身動きが取れそうになかったから)。
ようやく隅田川近辺に辿り着いたと思いきや――当たり前だが同じような人たちはいて。しかも大量に。
上野動物園にパンダがやって来た時だってこれほどまでの人出ではなかっただろうと勝手に想像する。警備員たちの叫び(哀願?)に耳を傾ける人などほとんどいない。
何とか見やすい場所から落ち着いて花火を見たかったけど、そうした願いは叶わず。
前の方に行っても、逆に木が邪魔になって見づらいし、だからと行ってちょっと下がると、今度は高速道路の高架(たぶん)に視界を遮られるハメに。
結局、歩きながらちらちらと、あるいは時に立ち止まりつつの、あまり落ち着かない花火見物となってしまう。
花火をケータイで撮ろうと一応試みるも、「花火が写真に写りづらいことを説明するおじさん(お兄さん)」に説明してもらうまでもなく、ただでさえ性能の悪いこのケータイではやはり歯が立たなかった――残念。
それにしても、欲をかかずに「ジベタリアン天国」からのんびりと見上げていれば良かった・・・。
教訓――花火は離れて見た方が良い。