『救命病棟24時』

第3シリーズの第1回目が放映されました。それに先立つスペシャル(第1シリーズのいわば「復習編」)ももちろんチェックしてましたよ。

そう言えば、総集編的な性格の番組を、単に一度放映したドラマの主なシーンを繋げるだけでなく新たなシーンも追加してカットバック(で良いのかな?)的な手法で見せるという趣向は、もしかすると『振り返れば奴がいる』から始まっているのではないか、と勝手に思ってるんですけど実際のところどうなんでしょう? 言わずと知れた三谷幸喜脚本作品ですが、彼は『古畑任三郎』の総集編でもこの手法(しかもかなり凝ってた!)を使ってたし、つい先頃の『新選組!』の通常なら総集編に当たる番組だって、従来の大河ドラマの総集編とは一線を画してやっぱりこの手法を使ってましたよね(「総集編」じゃなくて敢えて「スペシャル」と銘打たれてたほどです)。今は思い出せませんが、その他、三谷氏の作品以外でも、それ以後この手法を使った「スペシャル」を放映したドラマはいくつかあったんじゃないでしょうか。そう考えると、三谷氏の根っからのエンターテイナー精神が脈々と受け継がれているのを見ているような気がしてなんだか嬉しい・・・なんて悦に入るのは、単に三谷ファンによる牽強付会に過ぎないのでしょうか?(――その通りです。)

それはそうと、第1シリーズにはハマって、結構視ていた覚えが。松嶋菜々子の初々しいけど芯の強いひたむきな小島楓役はもちろん、ドリカムによるエンディング・テーマ(主題歌)『朝がまた来る』の力強い軽快さもまた、かなりのお気に入りでした(です)。しかも印象的だったのは、その回の終わり方によっては『朝がまた来る』ではなく、確かドリカムによる別の物静かな曲(タイトル失念・・・)が掛かっていたこと。そして確か、その曲が流れてしばらくするとフェードアウトして行って、やっぱり最後には『朝がまた来る』がフェードインして来るんじゃなかったかな? 制作者側のそんなこだわりもまた、このドラマを気に入っていた理由の1つだったかもしれません。

ということで、ようやく本題(not「その記事のメインテーマ」but「当初書くつもりだったこと」)に戻れます。

何はともあれ、松嶋菜々子復帰作です。小島楓が研修医だった第1シリーズでの初々しさとは打って変わって、すでに救命救急医としてのキャリアを積んで来ているという設定の今シリーズでは、クールな凛々しさを醸し出すようになってます。第2シリーズの記憶がほとんどないのは、小島楓が――というか松嶋菜々子が出ていなかったからではないかとの疑念は払拭できません。さらにテーマ的にも「震災」ということで、あまりにもイムリーかつ教訓的。驚いたのが、連ドラでここまでやるかと思わず唸りたくなる東京大震災のシーン。かなり力入ってます。それを見ただけでも、制作者側の意気込みが伝わって来るようです。

ただ1つ欲を言えば、折角ここまでやるなら、10分(くらい?)拡大なんて言わずにもうちょっと、せめて30分拡大にしてくれたら良かったのに・・・。