銭湯モード

汗もかいていたし疲れてもいたので、ふと思い立ち、出先からの帰りついでに北千住で途中下車して久々に銭湯に寄ることに。

西口の商店街をちょっと入った奥まった所に、一昨年から去年にかけて何度か行ったことのある銭湯があった。こじんまりとしていたし、(カウンターじゃなくて)番台まであって、古き良き銭湯の風情がたっぷり残っているところがお気に入りだった。今回そこへ行くのは約1年ぶり・・・

ぶぉはっ!*1

お目当ての銭湯が消失してる! っていうか元の敷地と思われる場所がまるまる駐車場になっているよ!

もしかして僕の記憶違いで、実際は場所を間違えたんじゃないかとさえ思い、辺りを少し探してみる。が、やっぱり見当たらない。そもそも煙突が見当たらないし・・・。

かなりショック。

北千住は最近、某OIOI*2が出来たこともあって少なくとも駅前は活気づいているように見えるのは良いけど、代わりに銭湯が無くなってしまうようじゃあ意味無いじゃん・・・。まあ、もちろん、単に跡目が居ないから閉めることにしたとか、たとえばそんな理由かもしれないので、短絡的なことを言うのは止めるけど。

「カレーを食べるぞ」モードや「ラーメンを食べるぞ」モードに入っている時はそれ以外のものを食べる気がしないように、その時はすでに「銭湯に入るぞ」モード(略して「戦闘モード」)に入っていたので、何が何でも銭湯に行かなくては気が済まない状態に。体も汗がじっとりまとわりついていて気持ち悪かったし。

そこで気を取り直して――。

実は北千住と言ったら、銭湯好きなら知らない人はいない、「キング・オブ・銭湯」として知られる銭湯があるのだった。

http://www.yunokuni.com/tokyo/vol4/next01.html

http://www.netwave.or.jp/~koki/bathdata/daikokuyu.htm

この「大黒湯」にも何度か行ったことがあるので、早速向かう。初めからそこにしなかったのは・・・単に駅からちょっと歩くから。

ここはすでに番台ではなくカウンター式になっている。正直、個人的にはこれがちょっと残念。だからやっぱり、風情的には先ほどの某銭湯の方がお気に入りだった。ここもまだ番台があった頃に来てみたかった。

石鹸は持ち込むか買うかする必要があったんだけど、今回はたまたま誰かが(恐らく買って)使ったやつが残されていたので、遠慮なく使わせてもらう。もちろん残りはまた置いておきました。また誰かが使うでしょう。断じて「使い回し」なんかじゃありません、「リサイクル」ってやつです。

体をよく洗った後、ようやく湯船へ。お湯は若干熱めで、僕自身は5分も入っていられない。温度計を見ると42℃くらい。ジェットバスで体を揉みほぐすだけで、湯船から上がる。もちろん、それで終わりではない。少し体を冷ましてから、この銭湯でのメイン(?)、露天風呂へ。露天風呂と言っても、この銭湯自体が住宅街の真っ直中にあるため、それほど開放抜群てわけではないけど、それでも十分雰囲気は味わえる。が・・・何しろ僕には熱すぎる。やっぱり5分ももたずに湯船から上がる。

体をある程度冷ましてから出ると早速、パンツ一丁ですることと言ったらもちろん、定番のコレ――瓶入りコーヒー牛乳*3 仁王立ちで腰に手を当てながら、なんてことまではさすがにしないけど、椅子に座ってじっくりと浸る。汗が退くのを待ってから着替えて外に出ると、なんだか生き返った気分。入るまではじっとりしていた体がさっぱりして、そこにあたる夜風も心地良いものだから、「人心地つく」とは正にこのこと。

気持ちは満足してもお腹が膨れるわけじゃない――という切実な現実に直面したため、どうしても家まで我慢できず、駅まで戻る途中のラーメン屋で一杯(もちろん酒じゃなくてラーメンを)。せっかく退いた汗がまた噴き出して来たのはマヌケだったけど、だからと言って逆(食べてからすぐ風呂に入る)は消化に良くなさそうなので、まあ仕方がない。次に来る時はもう一軒のラーメン屋にトライだ。

ということでこの一連のコース、またしばらく病みつきになりそう・・・。

*1:by 虎児 in 「タイガー&ドラゴン」。

*2:「青葉」(ちなみにラーメン屋)が入っているので非常に有り難くはあるんだけど。

*3:ただこれも、ガラス張りの保冷器(って言うのか知らないけど)じゃなくて専用の自動販売機なのがちょっと残念。