初乗り

「研究学園都市」「萌える都市」*1とを結ぶ「つくばエクスプレス」(TX)に、開通初日に乗ってみました。

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何だか電車に乗ってばかりなように思われるかも知れないけど、電車自体には特にこれといった興味は無いんです。ただ、ノスタルジックな空間と新品な空間とが大好きなだけなんです。

自宅からTXの駅に行くまでには微妙な手間ひま(?)が掛かるけど、取り敢えずその某駅から向かうはもちろん――つくば駅。東京方面へ行くならわざわざこの線を使う必要はないので。それにしても、茨城県内に突入したことなんて「つくば万博」以来かも。

駅のホームは、同じように記念乗車目的の人たちでごった返していた。多く人たちがカメラを持っていて、盛んにホームや電車を撮影している。この時間、たまたまどこかの駅で乗客が線路内に物を落としたとかで発車が少し遅れていたんだけど、そもそもこの線のホームにはすべて可動式ホーム柵が設置されているんだから、よっぽどのことが無い限り物を落とすなんてことはないはず。でも、その「よっぽどのこと」が何であったのか、そして何を落としたのかは、おおよそ想像がついた。たぶん、カメラを落としたのだろう(ホントのところは知らないけど)。実際ここでも、ホーム柵の上からカメラを持った手を少し出して撮影している人が結構いる。でもこれは飽くまでも「よっぽどのこと」であって、しばらくして落ち着けばそれも無くなるだろう。

ホーム上で(快速)電車が通過するのを見ると、この電車の速さがよく分かる。そら「柵」が必要だわ。素人目には、ちょっと新しめの車両がごく普通の線路の上を走っているだけに見えたんだけど、実際に電車に乗り込んでみると意外と静か。それにしても、埼玉、千葉、茨城内の駅周辺は見事なまでに「何も無い」。もう開発(というより「開拓」?)し放題といった感じ。実際、すでに工事が進められているようだし。車窓からは、これぞ「関東平野といった風景を実感できる。中でも、利根川を越える際の鉄橋の上からの眺めは個人的にちょっと感動。

終点のつくば駅は地下駅。すでに満員電車と化していた車両から大量の乗客たちが降りる。万博終了後、これほどの人が同時に筑波の、いやそもそも茨城県の土を踏んだことなんてなかったのではないか。この地に「来る」人も多ければこの地から「行く」人もまた多い。つくば駅からの切符を買うのに、何かのパビリオンへの入場待ちかと思うくらいの列が出来ていた。帰りが思いやられる・・・・・・。

地上に上がると、さすがにそれまでの駅の周辺とはうって変わって、すでに開発がある程度進んでいる様子。開業を祝う祭なのか、(何て言うのか分からないけど、高くなっている所では)出店が大量に並んでいて、どこか「城下町」を思わせる賑わい。そこを少しひやかしてから、巨大なショッピング・スクエア(って言うのか? とにかくデッカイ複合商業施設)も軽く。近くの公園内をちょっと歩いてから、再び駅に戻る。そこで待っていたのが、あの行列。電車の切符一枚買うまでにかなり時間がかかる。

万博記念公園駅で途中下車してみる。駅前には、大阪万博の「太陽の塔」の規模には及ばないものの、一応、岡本太郎の作品が*2。でもそれ以外、周辺には「何も無い」。科学万博記念公園くらいは近くにあるものと(もちろん)思っていたら、行き方の案内すら近辺に見当たらない。見晴らしだけは良いので方角と場所だけは見当がついたものの、ちょっと遠そうなので今回は止めておく。後で調べてみると、何とそこから1kmも離れていたらしい。もちろん、歩いて行けないことは全然なかったけど。次回は歩いて行ってみることにしよう。

今のところ、この線は(都内とつくば駅を除く)多くの駅で、このように気軽に「ぶらり途中下車」しようものなら呆然とすることになるようです。この感覚、個人的には結構好きなので悪くないんだけど。

*1:計画・着工当初はこんなんなるとは想像もつかなかっただろうけど

*2:よく分からないけど、科学万博記念公園内にあったものをわざわざこっちに持って来たんだろうか?