Part1

某研究会出席のため、前日の土曜日入り。今回は1泊2日、しかも研究会のある日曜日は10時から16時までは身動きが取れないため、観光に割ける時間は1日だけ(というか、実質半日)。時間節約のため飛行機で。「先得」などの割引サービス利用で新幹線とほとんど変わらない――というより、もしかして安かったりしちゃったかも。

広島空港からリムジンバスで広島駅新幹線口まで。昼を過ぎていたので、とりあえず、予め調べておいたお好み焼き屋に向かうことに。市電の1日乗車券を買って乗り込み、某電停で下車。さあ、お好み焼お好み焼き・・・・・・のはずが、なんとその店の開店は夕方らしい。前の札幌でも、到着早々に行ったラーメン屋が改装中だったし、なんともついてない・・・・・・。気を取り直してもう一つの(これまたやはり、予め調べておいた)店へ。スペシャルそば玉子入り」なるものを1枚注文。肉玉そば(肉、玉子、麺)にエビやイカが入っているのが「スペシャル」の所以らしい。まあそれなりに旨くはあるけど、何だかお好み焼きというより、焼きそば――しかも、何の因果かソースと麺とが生地によって分断されている(!)海鮮ソース焼きそばを食っているよう。

まずホテルに行ってチェックインだけするつもりだったので、歩いて向かう途中にあった別の某お好み焼き屋に思わず入ってしまう(さっきの店を出てから10分くらいしか経っていなかったかも)。実は、「広島風つけ麺」の某店に向かっていたんだけど、ちょっとした冒険心(!?)が働いてしまったと言うか何と言うか・・・・・・。そう、店によってお好み焼きの味がどれほど違うものなのか、比較してみようじゃないか、と。

「そばスペシャル」を注文。目の前のデッカイ鉄板で焼いてくれる。見た限りでは入っている具はほとんど同じようだ。さあ、味はどう違うのか――正直、そこまで「違い」は分からず・・・・・・。あるとすればせいぜい、生地が比較的パリッとしているかモチッとしているか、ソースが甘めがからめか、といった程度だろうか。「お好み村」なるものも近くにあったが、果たして各店でどれだけ違うものなのか・・・・・・。何とか完食するも、さすがに腹がキツイ(「満腹感」は遅れてやって来るという事実・・・・・・)。そんな思いまでして得た教訓はただ一つ――広島の方々には非常に申し訳ないけど、お好み焼きを食うならやっぱり関西風かな・・・・・・。

チェックインだけ済ませてから市電に乗り、再び広島駅へ。いざ宮島。市電でも宮島口まで行けるが時間がかかるようなので、JRを使うことに(だったら広島駅まで戻らずに、横川駅か、あるいはむしろ西広島駅に向かえば良かったのだ――と気づくのは、なぜか次の日になってから)。宮島口駅からちょっと歩くと、宮島行きの船乗り場。乗船時間はごくわずか。宮島につくと、鹿がお出迎え。駅前にいたのは1頭だけだけど、厳島神社方面に向かって歩き出すと、いるわいるわ、さすがに鹿臭さが鼻につくように。

土産物屋や食べ物屋が並ぶ商店街を歩き、「焼きがきのはやし」へ。正直、まだ腹はキツキツの状態だったけど、この店がなんと16時半閉店とのことで、背に腹は代えられない(でも、今回ばかりはそこを何とか代えて欲しかった・・・・・・)と飛び込む。「焼きがき」だけを注文。1皿4個のはずが、来た皿に乗っていたのは5個。ちょっとラッキー(腹がキツくなければもっとラッキー)。牡蠣と言ったら、生牡蠣としてはごく稀で、やっぱり牡蠣フライとして食べるのが専らだったので、殻ごと焼いたものというのは結構新鮮な感じ。レモンもついていたけど、何もつけずにそのまま食す。おっ、旨い。殻の底に溜まっている汁も、何の味付けもされていないはずなのに、程良い天然の塩っ気と牡蠣の濃厚な出汁(?)とが絶妙なハーモニー。最後の2個はレモンをかけて。これはこれで、さっぱりして美味い。おやつ感覚でペロリと平らげる。相席した若い外国人カップルは、「焼きがき」に加えて(徳利入りの)日本酒を頼んでいた(英語版のメニューを指さしながら)。やっぱり日本に来たら"sake"でしょう、ってことなんだろうな、きっと。

店を出ると、今度はわざわざ海沿いの道まで出てから厳島神社へ。高校の時に修学旅行で来て以来。300円を払って中へ。潮は満ちていたため、例の鳥居(の足元)は海の中。出口から出ると、「ロープウエー」の案内に沿ってどんどん歩いて行く。でも、なぜか誰も歩いていない。どんどん山の中に入って行く。お店を見つけたので、イヤな予感がしつつも、閉店作業中らしき人に訊いてみると、ロープウエーはもう終わったとのこと・・・・・・。しばらくウロウロしていると、「大聖院」に。腹ごなしに弥山登山でもしてみようかと思っていたら、「登山道崩壊につき立ち入り禁止」とのこと・・・・・・。思惑がことごとく外れる。五重塔の真下に行ってみたり色々やっていると、さすがに辺りが暗くなって来る。すでに拝観時間を過ぎていた神社や鳥居がライトアップされていたので、岸からしばらく眺める。暗くなったとはいえ時間的にはまだ早いというのに、神社ばかりか商店街もどんどん閉まって行く。仕方が無いので船で宮島口まで戻ることに。

でも、このままではある計画を実行するのは困難だ、どうしよう・・・・・・。

<つづく>