『神様のパズル』
当然のように何の脈絡もないが、以前読んだ機本伸司『神様のパズル』ASIN:4758410038、どうにも印象的な表現があったことを突然思い出す*1。
この本のテーマは何と、「宇宙を創り出すことは出来るか?」
何でも、「宇宙は元々無から生まれた。そして無なら、そこら中にある。それなら、そこから何とかして宇宙を創り出すことだって出来るはずだ」という、恐ろしく奇抜な発想の下にストーリーは進んで行く。ちなみに「そこら中に無がある」ということで想定されている「無」って、もしかして単に「物が何もない空間」のことだったりするのだろうか?(ドキドキ)*2 いずれにせよ、さぞや壮大なスケールのストーリーが展開するんだろうと思いきや・・・正直そうでもない。もちろん細かい事については言えないけど、拍子抜けと言えば拍子抜け。あるポイントを面白いと思えるなら面白い。
――そんな作品。
でも、今はそんなことはどうでも良くて、その本に出て来た印象的だった表現。それは・・・
「開闢させる」*3
そう、「宇宙開闢以来・・・」なんていう決まり文句以外におよそ使い道なんて考えられないし恐らく聞いたこともないだろう言葉、「開闢」。基本的には「天地が生まれること」を意味するらしいので、どんな場面であれ「開闢」という言葉が使われる時には、それはもう絶対的に「開闢する」という自動詞形にならざるを得ないはず。言うなれば、もうこれ以上ないほどスケールのデカイ表現。宇宙一、っていうか宇宙以上。だって、当の宇宙が生まれるってことなんだから。
それが・・・「開闢させる」、である。「宇宙を開闢させる」――この表現に思わずシビれる。もう、「開闢フェチ」とか呼ばれたって構わない*4。
「いつかきっと開闢させてやる・・・フフフ」
と1人怪しく呟いてみるのも良し。
「開闢させてみてー!」
と大声で叫んでスッキリしてみるのも良し。あるいは、女の子が
「開闢とかさせてみたくない?」*5
と言っている様を想像してドキドキしてみるのも良し。
「テメェ開闢させっぞコラ!」
と因縁つけられたらどうしようと1人勝手に思い悩んでオドオドしてみるのも良し。
――夢は膨らんで行くばかりです*6。
さてそれはそうと、そこいらでもし開闢が起こったら、絶対
ちゅどーん!!!
って感じになるような気がするんですが本当にそんなんで済むと思ってんですか?>自分
・・・というわけで、ただ今「開闢」という言葉が似合うシチュエーションや表現、募集中。