『トリビアの泉』と「○○事件」

今週の『トリビアの泉』の一コーナー、「トリビアの種」は、「イソップ童話の『ウサギとカメ』に出て来るウサギとカメがかけっこ競争をした距離は、○○m」という(趣旨の)もの。それ自体、実に素晴らしい疑問だし、その実証方法も実に堅実かつ根気の要るものだったので興味深かったんだけど(いや、ホントに)、ただ、ここではその内容自体には直接関係しない。

実は、スタッフが採ったデータを元に最終的に距離数を割り出すために、番組では数学者の「秋山 仁」氏の協力を仰いでいたのだ。

――と、もしかするとここですでにピンと来た方も多いかも。なので先回りして(?)言っておけば、おそらく今週放送分の収録は、「それ」以前に行われたものだと推測される。

いずれにせよ、今の話は一旦脇に置いておくことにしよう。

さて、その後も番組は進行し、他の「トリビア」が紹介されることになるのだが、その内の一つを聞いた瞬間、僕は「へぇ〜」ではなく「おぉ〜」と思ってしまったのだ。そのネタとは・・・

「かつてプロ野球で、ある助っ人外国人選手を獲得して、実際にやって来たのが全くの別人だったことがある」(趣旨)

ちなみにこの話は、

「実は『ロペス』違いだったのだが、当時の球団は取り敢えず彼と契約し、その彼は結構大活躍した」(趣旨)

と続くのだが、実はこのネタ自体は何度かテレビ番組で紹介されたこともあって、新鮮味に欠けていたため、少なくとも個人的には全く「へぇ〜」と思えなかったのだ・・・が!

その代わり僕は、「おぉ〜」と思わず呟いてしまったのだった(もしかして、最近呟いてばっか?)。

そう、だってこれは紛れもなく、つい先日話題になった(?)「講演会での『秋山』違い事件」とそっくりではないか!

ある学校で開かれる講演会の講師として、数学者の「秋山 仁」氏を招いたつもりが、実際にやって来たのは元プロ野球選手の「秋山幸二」氏だったからさあ大変! でも、何とか彼にそのまま講演をやって貰ってとりあえず大成功(!?)――というお話。

ほらね。

そう、何の偶然か、「『秋山』違い事件」があった直後に、「秋山 仁」氏が出演した正にその番組のその同じ回で「『ロペス』違い事件」のネタが放送されることになろうとは!

これは、フジテレビの陰謀か何かでなければ、恐ろしい「偶然の一致」だとしか言いようがないではないか。あるいは(恐らく収録日は「『秋山』違い事件」より前だっただろうとの推測の下に)、何らかの「予兆」もしくは「予言」だったのか!?

――いや、っていうか実は勝手に「一致」させているのは見ている(解釈している)側なんだから、素で言うなら別に「偶然」もヘッタクレも無いってことは重々承知してはいるんだけど、でもほら、やっぱり「奇妙な偶然の一致」を見て取って騒ぎ立てる方が面白い・・・でしょ?