「ぐっすり」の語源は?

いつ頃から囁かれるようになったのかは定かでありませんが、

「ぐっすり」の語源は'Good Sleep'(あるいは'Good Sleeping')だ。

なんていう説がまことしやかに流通しているようですね。最近では、それこそちょっとした「トリビア」として、周囲の人たちに得意げに吹聴している人もいるんじゃないでしょうか。

でも、どうなんでしょう?

そりゃあ、もし本当だったら確かに面白いけど・・・。

一説には、そもそも「ぐっすり」という表現自体、鎖国中の江戸時代からあったという話も聞くので、もしそれが本当なんだとしたら、まあ、「ぐっすり」='Good Sleep'説は疑わしいってことになるでしょうね。

また、悔しいことに僕自身は覚えていなんですが、「『ぐっすり』の語源は'Good Sleep'だ」という説は、実は『古畑任三郎』の中で(冒頭の古畑の独白で、とか?)語られたのが最初だという話もあって、もしそれが本当だとしたら、十中八九、三谷氏のネタだろうと思われます。

それに、こうした種類の表現には、他にも「ぐったり」、「じっくり」、「しっくり」、「どっぷり」、「とっぷり」、「たっぷり」など様々なものがあるので、これらの表現の内の少なくともいくつかもまた、(必ずしも英語に限らず)外国語の表現が変化したものなのだというのでなければ、やはり、「ぐっすり」だけが外国語が変化したものだという説にはそう容易に納得することは出来ません。

いずれにせよ、少なくとも現時点での僕自身に限って言えば、「ぐっすり」='Good Sleep'説の疑わしさの方を裏書きする情報しか持っていないので、残念ながらこの説をそのまま信じるわけにはいかないようです。

どなたか、何か決定的な情報をお持ちの方はいらっしゃいませんか?