『新選組!』
いよいよ記念すべき第一回目の放映。
ちなみに、「新撰組」という表記の仕方もありますが、このドラマの場合は「新選組」の方。しかも「!」がポイントです。正にその躍動感が期待出来そうな第一回目だったような気がします。
「肩の凝らない、自然体な、もっとも『大河』らしくない『大河』」という三谷氏自身の言葉通りの印象。まだ始まったばかりなので何とも言えませんが、今後、出来ればもっともっと「怪作」っぽい作りにして欲しい気もしないでもありません。ただ、さすがにそこまでやってしまっては、従来の大河ファンを取り込めないでしょうけど。
「『大河』はこういう雰囲気でなくてはならない」という堅い信念を持っている人と、「近藤勇(あるいは新選組関係者全般)はこういう雰囲気を醸し出しているのでなくてはならない」という強いイメージを持っている人、「香取慎吾の芝居なんて最悪!」と思っている人、この内のいずれか二つ以上を同時に思っている人――この4種類の人たちをどれほど取り込めるかがこのドラマの成否に関わって来るかと思われますが、さてどうなるでしょうか。僕ら三谷ファンとしては、彼の作品が1年間を通して毎週視られるんだから幸せですけど。
ところで、そうは言っても僕自身も、「香取慎吾」と「近藤勇」の名前を知っている人の約97.31%(当人比)がそう思っただろうように、やっぱり「香取慎吾が近藤勇?!」とは思いました。でも、実際に視てみた限りでは、それほど違和感はなかったですね。ただまあ、今回は大半が「新選組以前」のエピソードだったからなのかもしれませんが。
江口洋介が、「熱狂的な坂本龍馬ファン」(in 映画『竜馬の妻とその夫と愛人』)から「本物の坂本龍馬」に昇格(?)していたのが良かった。
大河をまともに視るのは、前にも書いたけど、『独眼流政宗』以来・・・えっと、何年ぶりになるんでしょうか? いずれにせよ、これから一年間、よろしくお願いしますよ。