『退屈貴族』

フジの(たぶん)深夜枠でやっているこの番組。
退屈を紛らわせてくれるはずの「映像ディッシュ」が妙につまらない。ということは要するに、この番組自体がつまらないということ。
「映像ディッシュ」で採り上げられる「素材」自体は必ずしも悪くはないはず。なのに、なぜか笑えない。
実際、「退屈を気取っている」体の出演者たちも、一つのVTRが終わってもそのままリタイヤせずにいることが多いように見受けられる。企画としては、「それでもやっぱり笑ってしまう」はずだったんだろうけど、ものの見事にハズしている。
出演者たちを本当に退屈させてどうする、いわんや視聴者をや。
同じ局の『トリビアの泉』のVTRの方がよっぽど笑えるのはどういうことか。この番組、少なくとも個人的には、トリビア自体にはもうそれほど興味はなくて、むしろその紹介VTRのくだらなさだけが楽しみになっている。すでに趣旨が変わっているようにしか思えないとはいえ、笑えるものは笑えるので全然問題ない。
この番組のVTR制作スタッフが『退屈貴族』のVTRを作ったら、たぶん、もうちょっと笑えるものになったんじゃないかと邪推してみる。