なぜか(まだ?)あまりメディア露出していない映画

一つ目は、3月公開らしい*1東京原発

http://www.genpatsu.bsr.jp/main.htm

タイトルからしても話題になって良さそうなものなんですけどね。

ただ個人的には、ちょっと趣向は違うけど、原発モノなら東野圭吾『天空の蜂』を是非とも映画化して貰いたいと長年望んでいるんですけどダメですか?(って誰に訊く?)

ちなみにこの作品、吉川英治文学新人賞を真保祐一の『ホワイトアウト』と争って惜しくも破れてしまったがために(?)あまり話題になることもなく、映画化まで先を越されてしまったという、実に不運な作品です。でも、実質的には決して引けを取っていないと思います。それこそホントに運が悪かっただけな気がします。

今、『天空の蜂』を着実に映画化出来るだけの(色んな意味での)スケールを持った映画会社って、日本に無いのでしょうか?


もう一つは、4月17日公開の『恋人はスナイパー<劇場版>』

http://www.tv-asahi.co.jp/sniper-movie/

確か、これまでに2作ほどテレビのスペシャルドラマとして放送されていたと思います。で、これはその劇場版。

脚本/君塚良一、音楽/松本晃彦――どこかで見た覚えのある組み合わせ・・・。

事件はどっかで起きてるんじゃないですか、たぶん。

さらに今回のこの作品、なんと原作は西村京太郎の『華麗なる誘拐』とのこと。でも、こういうのって結構ありかもね。もしかすると今後、こうしたパターンも増えて来そう。つまり、面白げな小説を原作としたいわば「直接的な」映画化ではなく、その小説からはプロットだけを借りて、それを、もうすでに一般の観客に馴染みのある土俵(あるいはプラットフォーム)に乗せるという、いわば「間接的な」映画化ってヤツ。

フュージョン・ムービー」――勝手にそう名付けさせていただきます。

全くのオリジナル映画ではなく、テレビドラマから土俵を借りている(「劇場版」とか「The Movie」とかいう、悪しき風潮)ばかりか、プロットまで他の小説から借りてしまうという、実にフレキシブルというか恥も外聞もないというか、なんかそんな感じ(必ずしも否定的なニュアンスは込めてません)。

*1:この期に及んでもまだ、下記公式HPに正確な公開日が載っていないのはナゼ? もしかして公開自体が危うかったりするんでしょうか? だからあまりメディアに載らないのか?