「京極堂シリーズ映画化! 第1弾主演は堤」
http://movies.yahoo.co.jp/m2?ty=nd&id=20040628-00000031-nks-ent
ぬをっ! とうとう来ましたか!
で、肝心の配役は・・・
京極堂には「知性が表現できる演技力の持ち主」として堤が抜てき。京極堂の友人で事件にかかわるきっかけをつくる小説家役は「巻き込まれキャラクターが似合う」と評価された永瀬に決まった。財閥の御曹司で不思議な能力を持つ私立探偵・榎木津礼二郎には阿部、榎木津の幼なじみの刑事に宮迫、
京極堂役に堤真一というのは、必ずしも(飽くまでも僕個人の)イメージ通りというわけではないけど、まあ、分からないでもない・・・が! 関口役に永瀬正敏というのはどうだろう? 「巻き込まれキャラ」という観点もそりゃ大事だけど、その根底にある(?)のは例の病的な性格なわけで、その点からすると、やっぱりちょっと永瀬のイメージじゃないような・・・。榎木津役に阿部寛というのは、すらっとしたイメージだけはピッタリだけど、でもあんまり「麗人」ぽくない・・・。それに、個人的にはなぜか榎木津の声はちょっと高めの凛々しい感じでイメージしていたので、その点からしても、阿部のあの独特の低い声は完全にイメージを外してしまっている*1。そして最後に木場・・・ですよね、この刑事って? えっと、なぜに宮迫博之? その発想が一体どこからやって来たのか、まさか、宇宙の彼方からやって来たと思しき妙な電波とかをキャッチしちゃったわけではないのでしょうが、イメージの差ってこれほどまでに千差万別なのかと、今さらながらに愕然とさせてくれます。宮迫自身の俳優としての力量自体は決して悪くないと思っているんですが、いかんせん、個人的に持っている木場のイメージはと言うと――(今いる日本の俳優の中では)渡辺謙(!)に近いんです。彼くらいの「重厚な渋さ」を出せなきゃダメだ! とダダをこねくり回したい*2。
まあもちろん、原作読者すべてを納得させるようなキャスティングをすることなんて絶対的に不可能なわけだし、そもそも原作読者のイメージを大切にしなくちゃイケナイという法もないので、最終的には製作側の好きにやっていただきたいと思います。「イメージが違う!」とかほざいている僕のようなクソやかましい原作読者を(もちろん比喩的な意味で)ギャフンと言わせて下さい――出来るものなら。
ところで、
ということなんですが、あの分量の原作各々を(恐らく)2時間程度の映画にするなんて、それこそ想像を絶します。せいぜい3時間にして下さい――間に休憩を入れるとかしてでも。特に『塗仏の宴』なんかは、それぞれ2時間半程度の2部構成(「宴の支度」と「宴の始末」)にするなどして、原作の「長さ」や「重厚さ」を映画でも出来るだけ体感させて欲しいと願わずにはいられません。
なお、注目のシリーズ第1作目である『姑獲鳥の夏』は、来夏公開予定とのこと。
あ、そうそう、さらに肝心な監督は実相寺昭雄とのこと。作品の「雰囲気」との相性はバッチリといったところでしょうか。期待出来そうです。