渋谷の映画
ファーストショー・サービスはないものの、次に行くところもあるので初回上映に間に合うように・・・ってまた遅刻だよ。なんか、渋谷に来る度に駅から走ってるよ。しかも、歩行者信号になぜかことごとく引っかかってるよ。余談だが、道自体は狭いし見通しだって決して悪くはないから、車が来なければさっさと渡ってしまう人がいたって良さそうなものなのに、(少なくとも昼間の)渋谷の人たちって意外と律儀で、そういう抜け駆けをする人をほとんど見かけない(もちろん皆無ではないけど、この人口密度からすればかなり少ないはず)。
「上映開始時刻」には遅刻したけど、今回は予告編が上映されているようなので、結果的に「本編上映時刻」(約20分後?)には充分間に合う。しかし、席に座ってしばらくは汗が止まらなくて参った。
で、肝心の映画の方はといえば・・・この独特のゆるーい雰囲気にどっぷりと浸かってしまった。
ただ、上映時間て約2時間半もあったんですね。確かに、この「ゆるさ」がこれだけ長時間続くとちょっと辛さを感じなくもないかな、と。せめて2時間くらいなら、この「ゆるさ」が「たるみ」になることなく、もっと効果的だったかもしれない。
とはいえやっぱり、全体としては妙なはまり方をさせられてしまったことに変わりはない。大迫力の映像が大迫力の音声で展開する、というわけではもちろん全くないんだけど、でも、DVDが出てから家のテレビで観たんじゃあ、この作品の持つ雰囲気があまり伝わらないような気がする。どうしてだろう? 上手く言えないんだけど・・・。
出演者も、実は結構豪華だったりする。「こんな人がこんな所に!」的なものとか、「なんか○○監督フツーに自分の役で出て演技してるし」とか。「そんな人が一体どこに?」的なものも多数(ダメじゃん)。
観賞中は、お母さん役の女優さんが(知っているはずなのに)誰なのか思い出せなかったけど、手塚理美さんでした。なんだか最近めっきり見かけてないような気がするけど、良かったです。対比的に・・・土屋アンナは「田舎映画」女優なのか? まさか、『木更津キャッツアイ』の映画版パート2が作られることになったら(ならないだろうけど)、助演女優として真っ先にキャスティングされることは確定的なのか!?
また、この作品、先のカンヌ映画祭での監督週間オープニング上映作品だったとのこと。で、その際のタイトルは“The Taste of Tea”――まんまの直訳に見えるけど、でも、「茶」は‘Green Tea’にした方が良かったと思う。だって、あちらで‘tea’って言ったら大抵「紅茶」のはずでは・・・。そして、この映画の味と言ったら紅茶じゃなくて、絶対的に緑茶なんだし・・・。そう、この映画、「不思議な味」のはずのに、でもどこか、馴染みのあるあの「緑茶の味」でもあるのだ。
さて、そんな極上の「緑茶」をのんびり味わわせてもらったところで扉から出ると――次回の入場を待つ人の長蛇の列が。
ということで、これから(平日に)観に行く予定の皆さん、初回が狙い目ですよ。ちょっと遅れて行ったって(予告編上映中なら)入場出来るし座れるし。
駅に向かう途中、リュックサックを激安で売っている店を発見。おいおいマジですか。普通これと同じ様なリュックって、3千円から(ヘタすりゃ)5千円近くするものだってあるのに・・・た、たった1050円(もちろん税込み)で良かとですか!?
実は前々から安いヤツを探していたので、ソッコーで1つ購入。しかし盲点だった。まさかこんな渋谷のド真ん中でこんなリュックをこんなに安く買えるとは・・・。今まで買うのを思い止まっておいて本当に良かった。