陽のあたる坂道美学

知らない人は知らないけど知っている人は知っている、タモリの新刊です。

タモリ『タモリのTOKYO坂道美学入門』講談社

こういうこだわりは好きだし、もともと街歩きが好きなので、ちょっと見てみたいと思って近所の本屋に行くも、見当たらず。タモリ自身あまり宣伝する気がないらしく、それほど話題にはなっていないためなのかな。でも、むしろその方が「らしい」ので、悪くありません。都内の大型書店に行った際にでも確認することにしよう(「そこまで興味があるならさっさとAmazonで買えばイイじゃん」というツッコミはとりあえず無しの方向で・・・)。

その代わり――と言ってはなんだけど、下記のサイトは非常に興味深いです。

「東京23区の坂道」
http://members.at.infoseek.co.jp/fookey/tokyosaka.htm

写真を一つ一つ見ていくと、全く何の面白みも無い(あるいは、無くなってしまった)普通の坂道から、実に味わいのある坂道まで、ホントに様々な表情の坂道が東京にはあることに気づかされます。ある目的地に行くための通り道として通る(上る)分には、単にしんどい上り坂でしかないんだけど、一旦、様々な趣を持つ「坂道」の内の一つとして対象化した途端、実に味わい深い風景として立ち現れる坂道も、中には出てくるわけです。

このサイト、写真の多さもさることながら、そこに極力人間を写し込まないようにしている(ように感じられる)所が特にお気に入りです。実を言うと僕自身も、写真を撮る際にはなるべく人間を入れたくない方だったりします。先日京都で撮ったデジカメ写真にも、ほとんど人間は(自分自身も含めて!)写っていません。もちろん、やむなく写さざるを得ない場合もありますが・・・。

今度時間が空いたら都内の(味わいのある)坂道巡りをしてみたい衝動に駆られまくってます。