一期一会

某電車に乗っていたら、中国か韓国からの観光客と思しき青年に英語で話しかけられる。数人の団体で来ているらしく、彼が代表で話しかけて来た模様。

ネイティブではないためか比較的聞き取り易い簡単な英語を話してくれたので、幸いなことに理解できない部分は全くなかった。でも、わざわざ最初に「私は訪問者a visiterで、日本に来たのはこれが初めてなので何も分かりません」なんて(もちろん英語で)言ってくれなくても良いのに・・・。でもそのお陰で、何とか力になってあげたいという思いが沸いて来たことも確かなので、効果的だったのかも。

結局質問は、「東京タワーに向かっているのだが、今から行っても間に合うか、何時に閉まるのか」(主旨)ということだったんだけど、こちとら生憎、東京タワーなんて小さい頃に連れて行ってもらった切り行ったことがなかったので、知らなかった。「(今から行くと)イルミネーションは見られるけど、タワーの中に入れるかは分かりません」と答えるしかなかったのが切ない・・・。

次の駅で僕が一足先に降りる時、せめて最後に「Have a nice trip!」と声を掛ける。単に形式的なものではなく、わざわざ勇気を出して外国人(僕のこと)に話しかけてきて、僕のつたない英語を一生懸命聞き取ってくれた上、お礼まで言ってくれた彼らには、是非ともこの旅を良いものにしてもらいたいと心から思ったので。

後で調べたところ、どうやら展望台は夜10時までらしいので、彼らがあの時間から行っても充分間に合っただろう――良かった。

http://www.tokyotower.co.jp/2004/