家庭用カレーをおいしく作るコツ

家庭で市販のカレールーを使ってカレーを作る際、誰でも一つや二つは「おいしく作るためのコツ」を持っているんじゃないでしょうか。たとえば、

  • みじん切りにしたタマネギをじっくりキツネ色になるまで炒める。
  • 二種類以上のカレールーを混ぜて使う。
  • インスタント・コーヒーやチョコレート、ウスターソース、ホールトマト、野菜ジュース、牛乳、などを隠し味として入れる。
  • 出来上がったら一旦完全に冷ましてから(食べる時に)再び温める。

などなど。
僕ももちろん、これまでいろいろと試しては来たんですが、先日、遅ればせながらようやく根本的な「コツ」を発見するに至りました。中には「そんなの当たり前じゃん」とか言われるいささか小憎らしい方もいらっしゃるかもしれませんが、僕自身としてはちょっと衝撃的な発見だったんです。それは・・・

ジャガイモを入れないこと!

――これはとてつもない盲点でした。恐らく、日本の家庭で育った多くの人たちがそうであるだろうように、僕もまた、家庭用カレーと言ったらやっぱり、肉、タマネギ、ニンジン、ジャガイモは必須アイテムだとばかり思い込んでました。だから僕はいつも、それに加えて何かひと工夫、ふた工夫しようと試行錯誤を続けて来たわけです。確かに、たまたま旨いカレーが出来上がることもありました。でも・・・それはある意味無駄な努力だったのです。それはすべて、味を良くするための作業なんかじゃなく、ジャガイモを入れてしまうことでやや落ちてしまうカレールー自体の旨みを取り戻すための、言うなればリカバリー作業に過ぎなかったんですから・・・。道理で、苦労の割には大した旨さにはならないなあと思ってました。だから最近では、タマネギをじっくり炒める作業は省いてたんです。そして、それをしないで作ったカレーが妙に旨かったことも、今回の発見に至る一つのキッカケだったのかもしれません。

これまで当たり前のように「家庭用カレー必須4大アイテム」を使った上で必至に「コツ」を模索して来た皆さん、一度お試し下さい。ただし・・・今までの自分の苦労は何だったんだとショックを受けられても責任は持てませんので悪しからず。