〜 仙台(青葉)城址からダッシュで牛タンの巻 〜

仙台駅に着くと、ようやく駅の外へ(さっきは出なかったので)。次は仙台(青葉)城跡に行くため、るーぷる仙台という周遊バスを利用。バスターミナル内の乗り場で待つこと10分。レトロな雰囲気のデザインの、やや小さめなバスが登場。京都で乗った周遊バスも、確かこんなだったような・・・・・・。ただでさえ小さめのバスに、ただでさえ多い観光客がすし詰め状態。僕個人は何とか座れたので良かったけど。しかも、その日はちょうど青葉まつりの日だったようで、道路の一時封鎖等もあってちょっとした渋滞に巻き込まれる。

日射しを受けて黄色に輝く青葉を繁らせた並木がホントに美しい青葉通りから、東北大方面へ一時南下すると、ようやくスムースに。瑞鳳殿前を通って再び青葉通りに戻って来るまでに、蛇行している広瀬川の上を何度か渡る。仙台城址の停留所で下車。時刻はほぼ13時。もうさすがにゆっくり見学している時間は無いなと諦めていたが、結果的には、大して時間を必要とはしなかった――奥まった所に飲食店や土産物店がある他は、「城跡(址)」の文字通り、何も無かった。あるいは、「城が無いのが有る」とでも言うべきか。ただ、仙台市内を一望できる見晴らしは最高。伊達政宗と共にひとしきり仙台市内を睥睨する――もとい、普通に見渡す。

五月晴れの仙台。

逆光の独眼竜。

ほどなくして、その場をそそくさと後にし始める。というのも実は、13時半に駅ビル某所で昼食の約束をしていたからだ。ちょっと遅れそうだとの連絡を入れ、無謀にも走って下山。バスを待っている時間は無い。途中で見つけたバス停で時刻表を確認した所、駅前行きの次のバスまで15分ほど待たなくてはならないことが判明。やっぱり走ることに――メロスのごとく。駅までは(さっきのバスのルートとは違って)青葉通りをほぼ一直線に進めば良いため、迷う心配はなかった。予定では定禅寺通りを通って戻るはずだったんだけど、残念ながらそうも言っていられなくなってしまった。

祭見物の人混みをかき分けながら、待ち合わせ場所に行く前に、予約しておいた某ビジネスホテルにチェックインしてしまうことに。15時チェックインの予定だったんだけど、重い荷物からいい加減解放されたかったため。たった一泊なので、最低限の荷物としては下着の着替え一着ずつで充分だったんだけど、諸般の事情から、本と(某お方からお下がりで貰った)小型ノートパソコンを持って来ていたのだった。日射しの中を無駄に重い荷物を背負いながら走って来たため(もちろん、途中からはほとんど歩きだけど・・・・・・)、汗だらだらになりながらチェックイン手続き。そのために持って来ていた手提げ袋に、これまたそのためにビニール袋にまとめておいた荷物をさっさと詰め替えて、預かってもらう。

結局、待ち合わせ時間には20分弱遅れたカッコウになったものの、幸いにもセリヌンティウスは生きていてくれて、無事、牛タン定食にありつくことが出来た。とにかく腹が減っていたため、味わうというよりほとんど一心不乱にむさぼり喰う(いつものこと?)。牛タン自体は、まあ、普通だったかも(不運にもこの店だったからなのか、それともBSE問題の煽りを食って今はどこもそうなのか・・・・・・)。ただ、テールスープは美味しかった。笹かまを追加注文。牛タンのつけ合わせもキュウリなら、笹かまのつけ合わせもキュウリ――どうしてこんなにキュウリがフィーチャーされているのかしらん。

店を出た時点で、研究会開始時間の15時まであと35分。一か八か、さっき寄れなかった定禅寺通りに行ってみることにするも、ここからその通りまでは思ったより距離があり、引き返す時間も考えると、残念ながら途中で断念せざるを得なかった。引き返す途中のコンビニで飲み物とちょっとしたおやつを買って、会場へ。時間ギリギリに到着。なにせ、(僕にとっての)前回は自分が発表者であるにもかかわらず1時間遅刻したこともあって、さすがに今回は遅刻するわけにはいかなかったため、間に合ってホッとする。研究会終了後、当然のように懇親会に流れる。その日の内に帰られる方々を後目に、最後の最後まで結構なものをいただき続けました

ホテルに帰ると部屋にはすでに荷物が運ばれていた。4,000円(割引後の料金)でこの部屋で朝食(パンとコーヒー、ジュースとゆで卵)付きだったら言うことありません。風呂(未だに慣れないユニットバス・・・・・・)に入るとすぐに寝たかったんだけど、折角重い思いをして持って来たパソコンを使わないのはなんだかシャクなので、一応パソコンを開いて小一時間ほど作業をした体(てい)をとってみる。デジカメのバッテリー充電をセットしつつ(以前、京都に持って行った時、二日目早々にバッテリーがピンチになった経験を活かしてみました)、さあ次は目覚ましをセットしようと思ったら・・・・・・ない。普通、ベッドの頭部(?)にデジタル時計がついていて、目覚まし機能もついていると思うんだけど、あるのは、壁に丸いアナログ時計が一つ・・・・・・。次の日は朝いちで蔵王に向かう予定のため、絶対朝7時前には起きなきゃいけないのに、困ったものだ――と思ったのも束の間、まあこういう時は自分の体内時計を信じることにして、そのまま寝る。