(9月6日分)『「アパッチ砦の攻防」より 戸惑いの日曜日』

三谷幸喜東京ヴォードヴィルショーのために書き下ろした作品の再演。

実は、初演版は某映像で観ているんだけど、折角だから生観劇も、と思って。会場はサンシャイン劇場で、個人的には初めて。チケットは取ったものの、正直、出演者に若干の不安があった。西郷輝彦が現代劇のコメディ(の、しかも舞台)なんて今一ピンと来なかったし、中澤裕子細川ふみえって、まあ、TVドラマで視る分には良いかもしれないけど・・・・・・といった具合。観客の年齢層がかなり高めだったのは、やはり西郷輝彦目当ての方が多かったってことなんでしょうか?

でも、その不安は比較的早い段階から吹き飛んだ。しっかり笑わせてくれた。当然と言えば当然だけど、初演版よりパワーアップしていた。ラスト付近、電器(機?)屋と主人公(佐藤B作)のやり合いは完全にアドリブで、そのやり出しっぺの佐藤が思わず両手を合わせて謝る仕草をするも、電器屋役の人のすっとぼけた受け方がもう抜群で、会場は爆笑の渦。他の出演者(特に、あめくみちこ)でさえ釣られて笑いそうになっていた(っていうか、顔は完全に笑っていた)。個人的には、ここまで露骨なアドリブは初めてだったけど、こういうのだったら大歓迎。

大いに笑ってスッキリ劇場を後にすることが出来た。出演者を見て今回は控えちゃった人、残念でした!