組み合わせと順序

いくら何でもこの組み合わせはないだろう。

ゆきゆきて、神軍』と『猟奇的な彼女』(のビデオ)をこの順番で一気に視聴。

自分一人では決して考えられないこの組み合わせ。強いて言えば、かつての、『火垂るの墓』と『となりのトトロ』の同時上映みたいなものか。僕が行った(確か新宿の)映画館では、たまたまこの順番で観ることが出来たから良かったものの、逆の順番で上映するという鬼のごとき所行を為した映画館もあったとか。

で、今回のビデオ上映会(?)もこの順番で良かった。前者についてはとりあえずノーコメント。後者については、うーん、もうちょっとテンポ良く行かないものか。編集次第ではまだまだ何とかなりそうな気がするけど。でもまあ、たまにはこういうのも悪くない。

そう言えばこの『猟奇的な彼女』、確かスピルバーグ率いるドリームワークスがリメイク権を獲得したとかいう話があったっけ。・・・意味が分かりません。「どうしてスピルバーグがこの映画を?」という疑問以前に、「どうしてわざわざリメイクを?」という疑問。

これまでに数多くの「リメイク映画」を観せられて来たアメリカ人の皆さん、そろそろ「俺たち/私たちを馬鹿にすんのもいい加減にしろ、ハリウッド! No more re-maked films!」の声を挙げた方が良いのでは?

それはそうと、リメイクされる側の心情って果たしてどんなものなんだろう? 「やったー、スゲーよ俺たち/私たち!」一辺倒だとは到底思えないんだけど。やっぱり、「ふざけんな! 字幕なり吹き替えなりでそのまんま上映せんかい、このタコ!」が本音なんだろうな(っていうか、そうじゃなきゃ悲し過ぎる・・・)。

踊る大捜査線 〜レインボーブリッジを封鎖せよ!〜』も、リメイクとまではいかないまでも、大幅に編集をし直した国際戦略版を新たに作ったらしいけど・・・この作品に関しては、そもそも脚本自体の出来が悪いと思うので、国際戦略なんかに打って出る以前に、国内でもう一度それこそ「リメイク」して貰いたい気分。

ただもしかすると、その国際戦略版の方がスッキリしていて、まだ「観(ら)れる」ものになっていそうな予感がしないこともない・・・。