『笑の大学』in 浅草

CO-RE2004-10-30


日舞台挨拶付きチケットを取れなかったので特に日比谷に行く理由もなく、どうせなら浅草の映画館で観ようと思い立つ。

あいにくの雨の中、浅草へ。

駅を降りると、まずは予め調べておいた某ラーメン屋へ直行。ビンゴ! 最近流行のいわゆる「青葉インスパイア系」で、「青葉」好きには堪らない。「中華そば」、「特製中華そば」、「つけ麺」など、メニュー構成もやっぱり「青葉」っぽい。今回食べたのは「中華そば」だったので、今度来たら「つけ麺」にチャレンジしてみよう。

そこからまた大通りに戻ってから、わざわざ雷門の正面へ。その下を通って、人通りが多いというかすでに人混み状態の仲見世通りを抜け、途中で左折。ずうっと行くと、浅草東宝

二階に上がると、窓口ではなく古びた券売機でチケットを買う方式。どことなく、まだ昭和の残り香が漂っているような雰囲気がして、ここに来て正解だったと確信。まだ前の回の上映が終わっていなかったので、しばらく廊下(?)で待つ。壁には、戦後まもなくの浅草の風景を写した白黒写真が数枚展示されていた。プログラムを買って待っていると、ようやく扉が開く。場内は思ったより広く、映画館としては中規模の部類に入るかも。でもさすが、シートはやっぱり昭和風味。肘掛けが木製で、しかも幅が狭い。ドリンクホルダーなどというハイカラなものは付いていない。ますますこの映画を観るに相応しい雰囲気のような気がして、内心、一人で勝手に盛り上がる。

お決まりの予告編の数々。ハウルの動く城もやや長めに流れたが、やはりハウルの声は聞かせないつもりか・・・と思っていたところへ、最後の最後に1フレーズ(センテンス?)だけ、ハウルのセリフが! 巷間心配されている木村拓哉の声だけど、全編こんな感じなら、正直そんなに悪くないかも。あるいは、「そんなに悪くない」部分を予告編用に選んだ・・・とか?(穿ち過ぎ?)

ところで、ここまで補助灯らしきものが点いていて、本編が始まったら消えるのかと思いきや、結局消えずに最後まで場内が暗転しなかったことが気になった。これが恒例なのだろうか。それとも、まさかの消灯ミス?

それはそうと本編について。「二人芝居をどうやって映画に?」という点に関する星護監督の答えは、「奇をてらわない正攻法で」というものだった。取調室外のシーンももちろんいくつかあるものの、やはり大半は取調室内での二人芝居。全編を通して、とりわけ大笑い出来るほどのシーンはなかったものの、所々でハハッと笑えるシーンは満載で、そしてラスト――やっぱり泣かされてしまう。舞台版をテレビで漠然と視た時の強烈な印象があったために、泣き始めたのはもしかするとややフライング気味だったかもしれないが・・・。

すっきりと泣いた後、これまた泣き通しの浅草の街へ。すでに暗くなっていたので浅草寺はライトアップされていた。ようやく見つけたアングルで一枚。

・・・とここで終わらせても良かったんだけど、やっぱり映画に関してもう少しだけコメントを。