『笑の大学』まつり

3月後半に予約していた映画版笑の大学 スペシャル・エディション』がようやく明日(っていうか今日)届くとのメールが。本編は劇場で観たもののもう一度ゆっくり観ることにして、実はコメンタリーが一番楽しみだったりする。

なぁんてウキウキ気分(!?)でいたところへ、

ぶぉはッ!*1

と虎児(in 『タイガー&ドラゴン』)ばりの声を本当にあげて驚いてしまったこの知らせ!

http://www.parco-play.com/web/play/special/warai_dvd/

ぶ、舞台版笑の大学』のDVDも発売ですよ皆さん! 長かった・・・本当に長かった・・・。

思えばまだ脚本家・三谷幸喜に大して注目していなかった頃、芝居を観に行くなんていう発想だってこれっぽちも持っていなかった頃、NHKで深夜に放映されていたのをちらと何の気無しに、それこそチャンネルをザッピングしながら(あ、あり得ん!)視て、途中から気になって目が離せなくなってからはラストまで食い入るように見入る。舞台で観る芝居ってスゲェ、こんな芝居を書く三谷幸喜ってスゲェとアホ丸出しで心底感動して、これは絶対この人の芝居を生で観なくてはと思い立ってからしばらくして公演を知った『温水夫妻』のチケットを取り、初生観劇。続いてマトリョーシカ。それ以後、欠かさず*2生観劇するようになったわけだけど、正にそのキッカケとなったのが舞台版『笑の大学』のテレビ放送だった*3

でも常に、もう一度あの舞台版を観たいと願い続けて来た。もちろんビデオなんて録っていなかった。実は知り合いが観に行っていたことを知った時は嫉妬した。別の知り合いが友達からビデオを借りて視たという話しをちらと聞いた瞬間、又貸しして貰えるよう頼み込んだ。ようやくあの舞台版を視られると思っていたら・・・そのビデオテープがすでに伸びているか何かで、まともに再生できる状態ではなかった。ある意味、爆笑モノだった。あんな卑屈な笑いをしたのは初めてだったかもしれない。その後、舞台作品のDVDが徐々に発売されるようになって来ると、いつかは『笑の大学』もDVD化されるのではないかと期待していたものの、一向にその気配がない。と、思っていた矢先、映画化決定との情報が。あの作品を映画化なんて想像だにしなかったし、さほど期待は出来ないかもしれないけど、でもあの話しをもう一度観ることができるんだからと言い聞かせて、楽しみにしていた。無事公開され、観劇もした結果、いつかここにも書いたような感想を持つ。最初に書いたようにDVDも注文して、『笑の大学』の件はひとまず僕の中では落ち着いたかなと思っていた矢先・・・。

もちろんソッコーで注文しましたとも。
つい最近、某舞台(もちろん三谷作品とは無関係)の高価なチケットを取った後だというのに。
今日届くDVDの代金を代金引換で支払わなきゃいけないというのに。
しかも、普段はハードカバー版の小説なんて買わないのに、浅田次郎『天切り松闇がたり』の第四巻が出たことを新聞広告で知って狂喜乱舞した末に我慢できずに買ってしまった直後だというのに。
何のためらいもなく。
無条件に。

個人的に伝説化していた舞台版『笑の大学』を、ようやく再び観ることができます。「みんな、それなりにありがとーっ!」って、誰にともなく叫びたくなるほど嬉しいです。

・・・が、そんな浮かれ気分に水を差しかねない心配事が一つだけ。三谷作品DVDには欠かせないオーディオ・コメンタリーが、もしかすると今回の舞台版DVDには入っていない可能性が。金額もちょっと安めだし、内容紹介にも書いてないし・・・。でもまあ、本当に肝心なのは舞台版の本編そのものなので、それを観ることさえ出来るならその他一切は些事に過ぎません。

ちなみに今回DVD化されるのは、1996年青山円形劇場での初演版ではなく、1998年パルコ劇場での再演版のようですね。確かNHKで放映されて僕が(後半)視たのは初演版だったと思うので、その意味でも二重に楽しみです。

*1:とりあえずこんな表記にしてみましたが、他にどう表記するのが一番よさげですかねえ?

*2:『オケピ』の初演以外は。これが実に悔やまれる・・・。

*3:『巌流島』も放送されてたっけ。こっちも何気なく視ていたんだけど、やっぱりべらぼうに面白かった記憶がある。次はこの作品のDVD化が楽しみ!