(7月29日分)『王と鳥』&高畑勲・太田光トークセッション

(これは、前回の最後に書いた「数日後」とは違うので悪しからず)

ゲド戦記』公開初日は、同じジブリの配給による『王と鳥』の公開初日でもあった。しかも、渋谷では高畑勲太田光爆笑問題)とのトークセッションまであるというじゃありませんか。これまでジブリ作品は、『となりのトトロ』以降、そのほとんどを公開初日に観てはいたものの、正直今回の『ゲド戦記』は前評判があまりにも芳しくないようだし、だったら『王と鳥』のトークセッションを見逃す手はないんじゃないかと急遽思い立つ。

渋谷のシネマアンジェリカには、整理券配布予定時刻より1時間ほど早めに到着。でも当然、すでに列が出来ている。とはいえ、人数的にはまだ何とかセーフだろうと見当をつける。結局、なんだかんだで整理番号を貰えたのは、配布開始時刻からさらに1時間後。できればもう少し要領の良い方式を採用して貰いたかった・・・・・・。

上映時間まで、昼を食べるなどして時間を潰す。(ほぼ)整理番号順に入場すると、かなり小さめな映画館。最初は短篇『小さな兵士』。(たしか)セリフは一切なしだったけど、古き良きアニメーションのお手本のような佳作。そしてメインの『王と鳥』は、実に奇妙な雰囲気の作品だった。確かに、純粋な冒険活劇もの(の原点)として観ることも十分できるけど、観終わった後の余韻は必ずしも純粋に爽快・痛快なものではない。まあ、正直、途中で若干寝ちゃったんですけどね・・・・・・。

上映終了後、テレビカメラをはじめとする取材陣が続々と入って来て、両脇の通路を占拠。おもむろに高畑、太田の両氏が登場。トークの内容については、どこかで詳細が記事になっていることでしょう。高畑氏のトークに最初は太田氏も真面目モード。でも、『ゲド戦記』の公開初日にぶつけて来た点については「宮崎アニメ潰しですか!?」*1とすかさずナイス・ツッコミ(恐らく誰もが思っていたであろうことをホントに言ってくれたので)。高畑氏は何とかかわしてたけど、ちょっと苦しかったかも・・・・・・。その他、短い時間だったこともあってボケ満載というわけにはいかなかったけど(ボケというよりある意味ツッコミの方が多かった!?)、一応一通り、太田氏の(いわゆる)文化人と芸人という二つの顔を垣間見ることが出来て、個人的には満足(そこかいっ!)。

*1:一般的に「宮崎アニメ」と言ったら宮崎駿氏の監督作品を指すはずだけど、まあ、細かいことは抜きにして・・・・・・。