(8月1日分)『ゲド戦記』

(で、これが「数日後」・・・・・・。)

後日、地元近くのシネコンでようやく『ゲド戦記』を観賞。前評判で読んでいたほどの「酷さ」を露骨に感じるまでは行かなかったけど、まあ、率直に言って面白くはなかった・・・・・・。結局、印象的だったのは手嶌葵の歌(例の挿入歌だけでなく、エンディングに流れた主題歌も)だけで・・・・・・。

第一、ストーリーの「流れ」のようなものがあまり感じられなかった。「こういう事が起こって、この人物がこう言って、それからこうなって・・・・・・」のように、いわば「駒(キャラ)をストーリー・ラインに沿って動かしているだけ」感がヒシヒシと伝わって(?)来る。しかもそのライン自体が結構地味なのが致命的。壮大なストーリーを期待していたのに、しかも作り手側も壮大なスケールにしようとしているつもりらしいのに、なんだか展開がせせこましくて、それ(壮大なはずが、せせこましい)はどこか、大友克洋監督の『スチーム・ボーイ』を彷彿させるものが・・・・・・。

他にも書きたいことは山ほどあるけど、自粛します(記憶が薄らぎ過ぎているというのもその理由の1つ)。ただ一点、見ようによっては「堅実な作り」だと言えなくもないと思うので、だからあと何作か作って行くと、吾朗監督、大化けする可能性もなきにしもあらずだったりするかも――。まあ問題は、その何作かを作らせてもらえるかどうかではあるんだけど・・・・・・。