「堤真一主演で京極堂続編!永瀬は降板」(スポニチ)

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2007/01/08/06.html

ありゃま、やっぱりやるんですね、『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』。

確かに当初は、京極堂シリーズを順次映画化して行く予定とのことだったようだけど、前作『姑獲鳥の夏』の出来が思った通りビミョーだったし、何より実相寺監督が昨年亡くなったこともあって、この企画はてっきり頓挫したんだと思ってました。でも続行ってことは、前作は採算が取れた、あるいは次作以降に採算が取れる見込みがついたってことなんでしょうかね? しかも原作はどんどん長く複雑になるけど、その辺をクリア出来る見通しもついてるんでしょうか・・・・・・?

前作の関口役だった永瀬正敏は降板(「体調不良」ねえ・・・)で、代わりを務めるのは椎名桔平! 思わず、「あり得なくね?」と最近の若者口調で言ってしまいそうになります。でも、それより何より、少なくとも『魍魎の匣』で一番気がかりなのは木場役でしょう。宮迫博之・・・・・・。いや、彼自身の演技力自体がどうこういう問題じゃなくて、いかんせん迫力不足は否めないような・・・・・・。あと、「ほう」がどういう感じで表現されるのかは、ちょっと楽しみかも。

実は、僕自身が京極作品に出会った&ハマったキッカケがこの『魍魎の匣』だったので、思い入れもひとしお。前作以上に観るのが「コワイ」です――でもやっぱり、観ちゃうでしょう。だってこれ、上手く映像化したらかなりインパクトがありそうだから。少なくともその意味では、確かに映画向きの作品ではあるんですけどねえ・・・・・・。

それはそうと、上映時間は2時間前後になってしまうんでしょうか? 前作でさえ無理があったのに、さらに長い原作を同じくらいの尺におさめようとしているなら、いくら何でも無謀過ぎる・・・・・・。ここは、たとえば『デスノート』形式で、前編と後編の二部構成にするっていうのも一つの手だと思うけどなあ。