『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』、および「映画館で観るに値する作品」について

http://www.tbs.co.jp/catseye/index_main-j.html

もちろん(!?)DVDをレンタルして観る。

『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』

映画館での上映期間中も気になってはいたんだけど、わざわざ映画館で観るまでもないと踏んでいた。

・・・正解だった

もし映画館で観ていたら、きっと「観なかったこと」にしていたに違いないと思った。でもDVDで観る限りは、一応の暇つぶしにはなるかなと思った。連ドラ版を視たことがない人がどう感じるのかは分からないけど、連ドラ版のファンにとっては・・・どうなんでしょう? あまりにもありきたりな意見であることは承知の上で言えば、やっぱりテレビの2時間スペシャルとして企画するに留めておくべきだった。そうすれば、これほど散漫な内容にならずに済んだのでは? 「映画版」だということに対する力み(りきみ)があまりにも突飛な形で噴出しているような気がする・・・。

そもそも、「映画」というものを単に「映画館で上映される映像作品一般」として認識するか、それとも「映画館で観るに値する映像作品」として認識するかで、「映画」に対する構えも変わって来るだろう*1。そして僕自身は、後者のように捉えている。だから個人的には、この作品は「映画」ではないと思った。おバカな作品自体は嫌いではないけど、「映画館で観るに値する作品」となると、やっぱりプラスαを要求してしまう。とはいえ、それが一体どのような要素であるのか、実は自分でも未だに良く分かっていなかったりする・・・。

迫力ある映像&音楽&音響効果?

もちろん、そうした要素があるならあったで悪くはないんだけど、個人的には、それらは十分条件どころか必要条件にすら入っていないような気がする。なにしろ、僕は(たとえば)『12人の優しい日本人』『ラヂオの時間』*2は充分「映画館で観るに値する作品」だと思っているので・・・。

*1:もちろん、かつては「銀幕に映写される画像一般」を意味していたのだろうけど。

*2:どちらも三谷幸喜関連(前者は脚本、後者は脚本・監督)作品ではあるけど、別にだからというわけでもない。『みんなのいえ』は失敗作だと(正直に?)思ってるし・・・。