『王立宇宙軍 オネアミスの翼』雑記

たまたま目についてしまったので、久々にレンタル。DVD版は初めてだけど。
しかしこれ、手許に置いておきたくても買うにはちょっと高過ぎる・・・。

『王立宇宙軍 オネアミスの翼』

全編観るつもりがない時に、「試しにちょっとだけ観てみよう」と思ってしまったのが運の尽き。あれよあれよという間に、ほとんど一気に観てしまう。

いやあ、相変わらず良いな。

もう何年もの間観てないというのに、「シロツグ=ラーダット」「リイクニ=ノンデライコ」という、いささかトリッキーな主人公たちの名前を全然忘れていなかった。なぜか耳に残り易い響きを醸し出しているような気がするのも確かだけど。

シロツグ役の森本レオの声は、それはそれで(意外にも?)良い味出してるんだけど、設定年齢が21歳だと聞いてしまうと、ちょっとというか、かなり違和感が。それはともかく、やっぱりマナのキャラクター造形が素晴らしい。2言、3言(プラス泣き声)だけとはいえ、あの声もかなり合っていたような気がする。ちなみに英語吹き替えバージョンでは、なんとも小憎らしい(?)声があてられていて、微妙にいたたまれなかった・・・。

ところで、今回改めてじっくりと観てみて、遅ればせながらあることに気が付いた。この作品に出て来るいくつかのシーンのアイディアを、宮崎駿は明らかに『紅の豚』の中に取り入れている――ような気がする。特に顕著だと思われる例は、「主人公が食事を始めかけるものの、ふと気付くと他の人たちはお祈りをしていた」といったシーンや、「試運転中のエンジンの横で、その製作者と主人公の2人が大声で話している」シーンなど。まあ、だから何だというわけでも無いんだけど・・・。

そう言えば、前々からこのタイトルが謎だった。というのも、少なくとも作品中のオープニングに表示されるタイトルは『王立宇宙軍』だけなんだから。なのに、この作品の商品としての名称にはなぜか、サブタイトル的にオネアミスの翼が付いている。正直、「王立宇宙軍」だけだと堅過ぎるような気がするし、何だかよくありがちな「宇宙SFアニメ」的な印象しか受けない。そこへ来て、「オネアミスの翼」というサブタイトルは実に秀逸だと思う。完全に想像でしかないが、もしかするとその辺りの事情が絡んでいたりするのかも・・・?