ツボ

W.G.ライカン『言語哲学―入門から中級まで』を電車の中で読んでいたら、こんな箇所に遭遇。「話し手は自分自身を聞き手とみなしている」というシッファーの見解に対してライカンが提示している反例。

二人の哲学者が、固有名の直接指示説をたたえる宴を催しているとしよう。二人は輪になって踊り、「名前は名指すだけ!」とうれしそうに何度も叫び合っている。(pp.151-152)

電車の中であるにもかかわらず思わず吹き出してしまう。言葉にするなら「ちょーウケる!」 直ぐさま手で口の辺りを隠すようなカッコウをしたんだけど、ツボにハマったせいか、顔全体のニヤけがなかなか引かなくて困った。何とか引いたあとも、油断していると思い出してしまってまたまたニヤけてしまうから始末に負えない。

笑ってしまいそうな箇所があることが予想される本はなるべく公共の場では読まないように普段から気を付けてはいるんだけど、まさか哲学関係の本でこんなことになるとは予想もしていなかったので、正に不意打ち。いやあ、参った。

それにしてもなんて悪意ある例なんだ。そもそもこの文脈では、直接指示説なんて何の関係もないんだから・・・・・・。